PCサポーターズ | なんとかしてさしあげたい…

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なんとかしてさしあげたい…  お客様の立場に立つと、安易に「できません」とは言えない。勘と経験…音を聞いて分かる三人のプロ達がパソコンの今を救う

写真左から 塩川氏(取締役業務部長)蒲原氏(代表取締役)水野氏(取締役技術部長)

JCのEC実践研修講師として一緒だった三人。蒲原氏は大手メーカーのPCのサポート、水野氏はハードウエアを、 塩川氏は建設関係のシステムサポートをしていた。
電子商取引の一実験として行われた同研修で、三人が持つ技術を合わせればなにか役立つことができるのではないかというのがPCサポーターズ創業のきっか けだ。広告関係にも携わっていた塩川氏は、この事業を立ち上げる際、存分に力を発揮した。
「なにが当たるのか、それはやってみなければ分からない。まずはシステムサポート、ハードウエアの修理、ウェブショップ、コンテンツ事業などをやってみよ う」と始めた事業。メーカーで修理をしていた経験から見ると、データ救出の依頼は多い。初歩的な操作ミス– 例えばコピーしたつもりが移動だったなどということが原因– の場合も多いのだ。

目指すのは、PCのホームドクター

街の修理屋であっても、メーカーサポートと同品質で低価格、そしてメーカーがやらないことをやる。メーカー は修理時にデータの内容保持を保証しないが、だからこそそこをやっていこうと思った。データを消去せずに修理する。消すのは簡単だが、それではユーザーの 意に反するのだからしない。ここからもユーザーの立場に立てなければビジネスではないというポリシーが伺える。
また、メーカーの長所として、配送まで一括して行うことがあるが、彼らも同様にこれを採用することにより、お客様に安心していただくことを実現した。パ ソコン専用のケースを用意し、集配システムを宅配業者とタイアップすることによって、安心していただくことができる。お客さんは集配を気にする負担がない のだ。東京からの依頼が一番多いが、人口比率に応じて全国から依頼されるという。
広告はWEBだけだったが3カ月も過ぎた頃、大当たりが来た。

WEBの有効性と盲点。

広告メディアとして一番注目されているのはWEBだろう。そのインタラクティブ性は、他のメディアではとて も敵わない。そのWEBからの受注が多いが、徐々にクチコミも増えてきて、今では7 :3の割合だという。WEBを見て来ていただくお客様は、比較的ハイレベルだという。なぜなら家に1台しかパソコンがないと、パソコンが壊れたらWEBページを見ることができない。「この点は我々にとって 盲点かもしれないと、タウンページにも広告を出したんです。パソコン保有数台の企業に年間4-5回利用いただいています。きっかけは故障やデータレス キューなのですが、話をするうちに『提案』ができるんですよ。数百万のバックアップシステムを購入しなくても、今あるものでできるのではないか、または社 内LANを構築するのにも高価なシステムは必要ない。例えば大手で見積もりを取ると300 万のものが、ここでは4-5 万でできることもあります。」
企業はITに関して何らかの悩みを抱えており、需要は尽きないと見ている。

痒いところに手を届かせること。

「かゆいところに手が届く仕事をしよう』と思っています。一種のホームドクターとして利用して頂ければい いのではないかと思います。千葉という地元を大事にして行きたいですね。商店街の活性化などもできるといいですね。」
例え数百万かけてホームページを作っても、しばらく立てば放置…。それでは本末転倒だ。例えば「5万円でできること」もある。コンポーネント化すること によって、それが可能になっていく。現在はWEBのイージーオーダーシステムも行っている。
プロだから、技術レベルは高くて当たり前。当然、お金を頂く以上はもちろんプロでなくてはならない。パソコン整備士の資格は、その一つの証明と思っている。
「お客様に対する安心感…何か証明するものが欲しかった。」と皆で受験を決意した。社長と水野氏2級、塩川氏は3級を持っている。
パソコン整備士資格は一目で何の資格か分かるところが大きなメリットだと言う。「今のPC業界は売るのが精一杯で、サポートが追いついていない時代で す。メーカーがすべてをフォローできていません。そこに我々が入る要因があるのです。」
今後は、「いかに品質を落とさず効率をあげていく」かが課題となっていくだろう。

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